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ニュースNo154(2001年7月1日発行)

●ニュースNo154(2001年7月1日発行)◎6・30集会報告–① ②

大井町ビラまき報告

□6・30集会報告

  無実は無罪に 再審の扉を打ち破ろう!

6月30日、「かちとる会」は、大井町の『きゅりあん』で、富山さんの無実と再審を訴える集会を開きました。
今回、どのくらいの人が参加してくださるかと始まるまで不安だったのですが、雨模様の中、64名もの方々が参加してくださいました。初めて参加された方も 10名いて、富山再審弁護団以外の弁護士の方の参加もあり、富山さんの先輩や友人も駆けつけてくれて、今までにない広がりを感じた集会でした。この間、 「かちとる会」が地道につくりあげてきたものがようやく実を結びつつあるように思いました。
初めて参加してくださった方、昨年の集会に初めて参加したのに続き今回も参加してくださった方、何度も集会に参加してくださっている方、遠方にも関わらず駆けつけてくださった方々、本当にありがとうございました。心より御礼申し上げます。
今回の司会は山村が行い、最初に、体調を崩されて残念ながら今回参加されなかった木下信男さんからのメッセージを読み上げました。メッセージは「日本の裁 判の腐敗を糾弾する闘いの先頭に、今こそ富山事件を立てて、闘っていこうではありませんか」と熱く訴えるものでした(別に掲載)。
今回のメインは、昨年4月に弁護士になり、富山再審弁護団に参加された原田史緒弁護士の講演です。富山事件が起きた年に生まれたとのことで、若々しい、新鮮な視点で富山再審に取り組んでくださっています。
原田弁護士の講演は、ポイントを押さえてていねいに準備されたもので、わかりやすく大変好評でした。この一年間の弁護活動を通しての率直な感想は、原田弁 護士の真摯な姿 勢を感じさせ、心を打たれました。初々しさの中にもキリッとした力を持った講演に、「さわやかな風が吹き込んだという感じがした」とアン ケートにも書かれています。6ページに掲載したアンケートへの意見の 他に、「再審が大変なことは一般的には知っていたが、原田先生の話を聞いて何が大変 なのか、いかに弁護団が苦闘しているのかがよくわかった。原田先生がその点を率直に述べていたのがよかった。再審制度の不備を改めて感じ、何とかしなけれ ばと思った」とおっしゃっていた方もいました。
原田弁護士の講演は、次回のニュース(8月号)に掲載する予定です。
阿藤周平さんは、うり美さんの記事にもあるように、富山再審にかけた思いを語り、自らの八海事件での体験を踏まえて、富山再審をかちとるためには国民的な 運動を大きく作り上げていくことが必要と、富山再審への支援を訴えてくださいました。阿藤さんの講演は9月号のニュースに掲載する予定です。
東京の「かちとる会」の活動報告は、うり美さんが行いました。また今回は、広島から、富山さんを「息子のように思うとる」という大槻泰生さんが上京し、広島での活動の報告と富山再審にかけた思いを語ってくださいました。
カンパのお願いは、いつものように今回も坂本さんにお願いしました。
「長い間、労働組合で支部長として旗を振ってきた。ある時、警備に来た品川署の警察官が『俺の言うことが法律なんだ』という言い方をした。そんなことを許 しておいたら、泣く子も黙る特高警察と言われたような時代に逆戻りするよう舵をきられる。今、小泉政権によって、ポイントが切り換えられつつあるような気 がする」「えん罪をなくすということは、権力に対してものを言うことなんだと思う。ひとりひとりが大きく口を開いて、おかしいことはお かしいではないか と言わなければならない」「この運動を続けていくことが、権力にポイントを切り換えられても、汽車は正しい方向に行くんだということを教えることになると 思っている」「運動をしていくにはいろいろと費用がかかります。ぜひみなさんの協力をお願いしたいと思います」
坂本さんの訴えに応えて、会場から39、021円もカンパが集まりました。この他に26、000円のカンパが届いています。合計65、021円のカンパ、ありがとうございました。
また、木下信男さんの著書「裁判官の犯罪『えん罪』」も8冊売れ、浜田寿美男さんの『自白の心理学』も3冊売れました。
1975年に富山さんがデッチあげ逮捕された時から弁護に携わってきた主任弁護人の葉山弁護士が「デッチあげを絶対許さない」「富山再審の勝利をかちとるため生涯をかけてたたかう」と力強く挨拶してくださいました。
最後に、再審請求人の富山保信さんが発言。富山さんは、「検察官は国家権力を使って集めた記録を全部自分の手ともに置いていながら、被告側に有利な証拠は 絶対に出そうとしない。証拠開示が私の再審のカギになる」「今の司法反動に対して、この再審で打ち返していかなければいけないと思っている。ひとつひとつ の現場で勝利を積み重ねていくことを通して切り返していくたたかいをやっていきたい」「皆さんと一緒になって、まず自分が先頭でがんばっていきたい」と訴 えました。
それぞれの発言については、4ページのうり美さんの記事にも紹介されていますので、合わせてご覧ください。
原田弁護士や阿藤さんをはじめ集会を担ってくださった方々、集会を準備してくださった「かちとる会」の人々、多くの参加者の力によっていい集会になりま した。「画期的な 集会だった」「みんな生き生きしていていい集会だった」という感想も聞きました。富山再審運動がもうひとつ大きくなったように思いま す。これまでやってきたことは無駄ではなかった、小さくとも一歩一歩の積み重ねが確実に力になっていくのだと改めて思いました。再審の困難性の前に、壁に ぶつかったり、展望を見失いかけることもありますが、こうした集会での出会いは勇気と力を与えてくれます。もっと、もっとがんばらなければと決意を新たに しました。
ともに富山再審の開始、再審無罪をかちとりましょう!  (山村)

  □集会報告
6月30日、富山集会は「富山再審-無実は無罪に 再審の扉を打ち破ろう」というタイトルで行われた。
集会をやろうとすると、まずはこのタイトル名に苦労する。再審請求を申し立ててから今年で7年になるが、遅々として審理が進まないため、今回もなかなか気の利いたタイトルが思い浮かばなかった。
定例会で結局決まらず、定例会のあとの酒席(本会議という)で「これがいい!」と決めたのが、「来て、見て、納得!-富山事件」(どっかで聞いたことがあるようなフレーズ!?)であった。
ついついリズムの良さに決めたはいいが、今回は富山事件のビデオ上映はないし、図や展示物での説明もないため、初めて富山集会に参加した人に、「納得!」 するまで理解していただけるだろうかという懸念から、このサブタイトルは抹殺されてしまった(ちょっと、残念!)。
結局、「再審の扉を打ち破ろう」という無難なタイトルに落ち着いたというわけである。
さて、今回の集会は、そのタイトルどおり、再審の扉を打ち破るための「富山再審にかける想い」が発言者一人一人から感じられた集会だったように思う。
富山再審弁護団からは、昨年の4月から弁護団に参加した原田史緒先生が講演を行った。原田先生は、富山事件が発生した1974年に生まれており、「当時の 時代背景は正直言ってピンとこないが、私が生まれてから今まで短いなりにも過ごしてきた27年間という時間、それと同じ時間を富山さんはひたすらえん罪根 絶の闘いのために費やしてきたと思うと、途方もない、気が遠くなるような時間だったんじゃないかと思う」「経験も浅いし、微力ではありますけれども、一日 も早く再審無罪を勝ち取れるようにがんばっていきたい」と語っていた。
「富山さんの事件とは心中してもいいと思ってる。元気なうちに富山さんの再審開始の結果を見たら、心から好きなお酒を飲めるだろうなあ」と語ったのは八海事件の元被告とされた阿藤周平さん。
「富山さんとは、子供のじぶんから知っている。彼のお父さんとは、郵便局の仲間です」「富山君を『支援』するのではなく、自分の問題としてたたかっていき たい」「広島で もこのような多くの人たちの集会が持てるように一生懸命がんばっている。富山の再審請求が勝ち取れるまでがんばっていかなくてはいけない と思っています」と語ったのは、広島かちとる会の大槻泰生さん。
「われわれは、ともすると権力は犯罪を行うものだと、えん罪をデッチあげるものだというようなわけ知り顔になって、権力に対して一点でも許すようなことが あってはならない。そのようなものがあるとするならば、それをぶち抜かなければわれわれの未来はあり得ない。デッチあげを絶対に許さない、このことを貫き 通すことが決定的に重要だと思っている。阿藤さんが富山再審と心中するつもりであると言われましたが、こうなった以上、私も徹底的にやるしかない、生涯か けて闘わなくてはならないと思っている」と語ったのは主任弁護人の葉山岳夫先生。
そして、私はかちとる会の活動報告で、「私がこの再審運動に関わってからでさえ十三年になる。私自身、この再審運動に関わることにより、いかにえん罪で苦 しめられている人が多いのか、いかに泣き寝入りをしている人が多いのか、そして一度汚名をきせられたら、なかなか自分の無実を証明することは難しいという 今の社会の闇の部分を見ることによって、この社会のあり方というものに矛盾を抱くようになった。そういう意味においては、私のこの13年間は決して無駄な 時間ではなかったと言えるかも知れないが、富山さんにしてみれば汚名をきせられている時間が日々蓄積されているという状態だと思う。もう、こんな悲劇が起 きる世の中を止めにしなくてはならない。今後も他のえん罪事件の人達と連帯しながら全力でがんばる」と誓った。
集会をするたびによく思うのだが、富山再審運動は、さまざまな人に支えられていることを強く感じる。この想いに報いていくには、必ずや再審を開始させ、無罪を勝ち取ることでしかないだろう。たとえ何年、何十年かかろうと。 (うり美)

□あなたの意見を次の企画に生かしたい― アンケートから

▼一つ一つの発言にとても重みがあり、大変感動いたしました。原田史緒弁護士が新たに弁護団に加わったことはものすっごくよかった。非常にさわやかな風が吹き込んだという感じがします。ともに無罪までたたかいぬきましょう。(49才/男性)
▼原田弁護士の話も、阿藤さんの話もよかったです。再審運動が丁寧につくられてきている様子が伝わってきました。困難な闘いですが、がんばりましょう。 (46歳/女性)
▼原田弁護士の奮闘に敬意を表します。整理されてわかりやすかったです。
阿藤さんのご発言は冤罪に苦しめられてきたご自身の体験から、大衆運動を起こさなければいけないことが強く訴えられ、身のひきしまる思いで聞きました。
素晴らしい内容の集会だったと思います。これからもっと積極的にがんばりたいと思います。 (57歳/男性)
▼若い弁護士の参加、うらやましい。
阿藤さんのお話は、いつも感動し、考えさせられます。若々しい声で、引き込まれる話です。  (42歳/女性)
▼多くの人が参加したと思います。日本の司法、裁判は長く時の権力にしたがっていると思います。人権を守らなくてはいけないと思います。皆さんよくがんばっていると思います。  (68歳/男性)
▼阿藤氏の講演でえん罪のこわさが身にしみました。もしかしたら明日は我が身となるかも知れません。本当に、本当に、権力は正しく行われなければ「真昼の暗黒」です。こわい世の中です。でも、みんなの力で一すじの光となることを祈りたいと思います。  (62歳/女性)
▼どうやって、この扉をうちやぶるか! 多士済々の方々の総決起ですね。工夫を凝らした集会企画が印象にのこっています。心ひきしまる集会です。
法学部に学ぶ学生たちにとって、テキストにでも演習用に使える「事件」です。すでに刑をつとめ、くやしいと思いますが、あきらめないで頑張って下さい。
人の親になっていれば、それぐらいであろう若手の弁護士の方(原田弁護士)の講演を聞きながら、感動しました。真実の継承というのは一世代でなく、脈々として伝承されているものだということを教えられました。感謝!
阿藤さんの話も感動!(大衆の運動の不可欠性)
人の話は聞くもんですね。  (52歳/男性)
▼阿藤氏が、この運動を大衆運動として闘っていくことの重要性を語られていました。私も本当にそのことが重要であると思います。人権の闘 いとして大衆の中に多くの支持を得ていくこと、そのことの本当の意味をとらえていくことに、再審の展望が開かれるのだろうと思います。  (51歳/男 性)
▼原田弁護士の講演が良かった。  (59歳/男性)
▼原田弁護士が若く美人で、富山弁護団にこんな人がいるのかと少しうれしくなった。
木下先生の本「裁判官の犯罪『冤罪』」が出版されたが、一回出た判決を正す(覆す)のに、どうしてこのように消極的すぎるのか。完全な人間はいない。
日本にも陪審制をという声もあるが、今のように、刑事犯として疑われた人は、自分で無罪を証明できない限り有罪にするのはよくない。また、中核派で目立つ存在だった富山さんを、犯人像としてつくりあげた検察側、組織のあり方も早く正してほしい。
トイレ休憩があったら本がもっと売れそうだ。集中力も長丁場はなかなか続かない。
うり美さんが、前に学校の弁論大会で優勝されたことがあると聞いていたが、今日もなかなか迫力がありよかった。 (41歳/女性)
▼皆さんのお話はわかりやすかったし、とても良かったですが、図があった方がもっとよくわかるかなと思いました。  (28歳/女性)
▼「かちとる会」のあいさつがよかった。
原田さんの講演は事件説明よりも、彼女の感想、意見等に時間をさいてもらいたかった。
阿藤さんもやはり年を取ったなぁと思います。しっかり老人力がついてますねぇー。 (59歳/男性)
■阿藤周平さんから(アンケートに書いてくださいました。)
この集会に参加して下さったみなさん、本当にありがとう。えん罪事件のために共にがんばりましよう。みなさんの御健闘をお祈りいたします。一日も早く再審開始を。  (阿藤周平/73歳)

□木下信男さんからのメッセージ

本日の富山事件の集会に、体調不全のため出席できませんので、書面にて、ふつつかな意のある所を述べさせて頂きます。
ご承知と思いますが、われわれを支援してくれている、阿藤周平さんに対し、かつての八海事件一・二審死刑判決を覆し、広島高裁に差し戻したのは、当時最高 裁で調査官をしていました寺尾正二、その人の力でした。阿藤さんの苦難はなお続きましたが、その寺尾氏が、狭山事件控訴審において、裁判長として、一審死 刑の石川一雄さんに、死刑は破棄しますが、無期懲役を言渡したのです。石川さんの以後の苦難はこんにちまで続いてやむことはありません。
これは、いったい、どういうことでしょうか。簡単に言えば、狭山の差別裁判であることを、つまり石川さんの無実であることを知悉していた最高裁が、それを 糊塗するために、永久に無罪にすることのない無期懲役を、寺尾に強いたことは間違いありません。「裁判長、これはペテンだ!」と叫んだ弁護人の絶叫が、こ れを示してあまりあります。
わが国の刑事裁判は全く腐敗しているのです。現在、司法制度改革審議会が、なお論議を続けておりますが、このわが国の裁判の腐敗を根底から剔抉(テッケツ、えぐりだすこと)しない限り、到底、その成果を望むことはできません。
富山事件の、一審無罪・二審逆転有罪判決も、わが国の刑事裁判の腐敗を余りにも明白に示しております。再審請求以来、東京高裁が、裁判長を次々に更迭し、 審理をヤミクモに遅延させる以外に、何らの誠意ある、責任を明確にする対応を見せていない事実こそが、これを実証している、と言うことができましょう。
しかし私たちは、これにたじろいでは、絶対になりません。日本の裁判の腐敗を糾弾する闘いの先頭に、今こそ富山事件を立てて、闘って行こうではありませんか。
皆様がたの、熱烈なご支援とご奮闘を、切に切に要望させていただきます。 (木下信男)

□検察官は証拠の全面的開示を!

(6・30集会に参加し、広島に戻られた大槻泰生さんから早々と原稿を頂きました。紙面の都合で二度にわけて載せさせて頂きます。)
1945年8月6日、午前8時14分、放射能に射抜かれ、爆風に吹き飛ばされ、全裸の体を熱線によって灼かれ、生き地獄、人間の尊厳の究極的破壊、あれから56年の年月が流れました。
マスコミの世論操作によってものすごい人気(?)を得ている小泉首相は、戦前に「欲しがりません。勝つまでは」のスローガンで戦争へと駆り立てていった考 え方と同じ考え方で、中小の企業や弱者を切り捨て、老人や子供たちの福祉を切り捨てて、戦争をやるための「改革」に乗り出しています。
私は、あの戦争を「正義の戦い」であると信じて加担してまいりました。その結果が原爆投下です。私の肉親は地獄の洗礼後、56年を経過した今日も私の元に帰ってきませんし、私自身、雨の前日や寒い日など気候の変り目には体が痛みます。
戦争は最大の差別行為であり、その被害を受けるのは労働者階級であることはいうまでもありません。それならば、被害をくい止める力を持っているのも労働者だと考えています。
小泉首相は「聖域なき構造改革」という名のもとに、憲法第9条の改変、平和・人権の圧殺を狙う教育基本法の改悪、司法改革など、私たちが幸せになれる世のなかをめざす改革の動きとは反対の方向へ進んでいます。
富山再審は、このような情勢の中で勝利しなければならないのです。富山君は無実であり、無罪です。検察官の手持ち証拠を全面的に開示させなければなりませ ん。私たちは自分のたたかいとして、検察官はすべての証拠を開示せよと声を大にして要請していこうではありませんか。再審の扉を打ち破り、数多くのえん罪 事件の勝利にむけてたたかいぬこうではありませんか。
(無実の富山保信さんの再審無罪をかちとる広島の会・大槻泰生)

  □検察官は隠し持っている証拠を開示せよ!

富山再審弁護団が証拠開示命令を求める上申書を提出
6月15日、富山再審弁護団は、東京高裁第三刑事部に対し、検察官に証拠開示を命ずるよう求める上申書を提出しました。
上申書は、三年間にわたって証拠開示を求めて、検察官、裁判所と折衝してきた経緯を述べ、検察官が弁護人の再三の申し入れにもかかわらず、開示を拒否し続けていることに対し、
「検察官は、不提出証拠の中に、再審開示事由に該当することを証明するに足る証拠はないとして、開示を拒絶しているが、再審開始事由に該当することを証明 するに足る証拠であるかどうかの判断は、検察官の視点からのみ判断されるべきことがらではなく、開示した後に、請求人、弁護人、裁判官らの視点から点検を 行い、初めて客観的な判断が可能となるものであり、検察官の述べるところは、開示を拒絶する合理的な理由とはなり得ない」
「本件にかかわる不提出証拠の中にも、請求人の無実を明らかにする可能性のある重要な証拠が含まれており、検察官はあえてそれを隠そうとしているのではないかとしか考えられない。本件確定判決は、それほどに基盤の脆弱なものなのである」
「本件において、弁護人が開示を求めている不提出証拠は、いずれも真実究明のためにきわめて重要な意味を持つものである」
「再審請求から早七年が経過しようとしている。しかし、審理は遅々として進まず、請求人の無実の叫びは宙に浮いたままである。証拠開示こそが、救済のための第一歩となりうる」
として、検察官に対して、証拠を開示するよう、裁判所が命令を出すことを強く求めています。
弁護団のたたかいに連帯して「かちとる会」も証拠開示を求める署名運動を展開しています。
みなさんのご協力をお願い致します。  (山村)

休載 (なお、今回の大井町での署名集めは、6月30日の集会のビラをまくことにしぼり、お休みしました。)

   「明日のために第十五歩目。体に気をつけて、こつこつ進みましょう」というお便りとともに二千円頂きました。ありがとうございました。