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ニュースNo.203(2005年8月15日発行)

 

タイトル 無実の富山さんの再審無罪をかちとる会ニュース ●ニュースNo.203(2005年8月15日発行)◎広島に行ってきました
ヒロシマの靖国化をゆるさない
検察官は隠し持っている証拠を開示せよ

大井町ビラまき報告

今年も広島に行ってきました

「戦争・核と改憲―うち砕け!今この力で」8・6ヒロシマ大行動に3000人が参加(広島県立綜合体育館・小アリーナ)

 

富山さん、今年もビラまきに決起。
「賢くなって」大きな麦わら帽子と氷入りのテルモスを準備した甲斐あって、早めに3000枚をまききる。高校生と仲良くなったり、高齢者に署名してもらったりと、大活躍。

□広島に行ってきました

 今年も早朝、あわただしく広島に向かう。できれば前日のうちに到着して、落ち着いて8・6当日を迎えるくらいの余裕をもちたいものだ。といつも思うのだが、実行されたためしがない。これからも、ずっとこうなのだろう。
さて、今年は「ヒロシマ大行動」に翌日の「国際連帯集会」への参加がしっかり組み込まれている。8・6だけではない。というのは、わが畏友中島健さんが主催者だからだ。欠席するわけにはいかない。かまえて広島にのりこんだ。
さて、6日である。いつものとおり、暑いなかでビラをまく。今年は少し賢くなって、大きな麦わら帽子を用意してきた。水も1リットルのテルモスに氷をつめて、暑さ対策はバッチリである。
ビラの受け取りはよい。高校生とも仲良くなって、彼らに売り方を伝授しながら、彼らのパンフレット売りを手伝う。ある高齢者には「ビラ配りが忙しくて、署名を集めていられないだろう」と同情されながら再審署名をしてもらった。
ビラをまき終わるのが早くて、昼食を摂ってから集会場に入ってもまだ時間がある。この調子だとゆとりをもって集会に参加できそうだと期待したのだが、旧交を温めたり、あいさつを交わしたりで、そうもいかないのが残念だ。
大槻さんと合流。あいかわらずわが身を省みずにがんばっている。まわりはハラハラ、ドキドキさせられっぱなしだ。しかし、この覇気が彼を支える力の源で もある。縛り付けたら大槻さんが大槻さんでなくなってしまう。仕方あるまい。まわりがきちんと気配りすればすむことだ。
集会参加者は3000人。東京杉並区での「新しい歴史教科書をつくる会」教科書の採択を阻止して(8/4)しきり直しにもちこみ意気盛んな、内容の濃いよい集会だった。
今年はデモには不参加。出発時の写真だけ撮って、大槻さんと話し込む。年齢と闘病で夏の暑さはこたえるはずなのに、再審闘争の方針を論じて闘志旺盛であ る。朝は小泉来広弾劾・侵略翼賛の祈念式典糾弾デモの先頭にたっている。大先達から学ぶべきことはまだまだ多いと実感させられる。もっと貪欲に吸収する必 要を認識。大槻さんと会っていると、遮蔽版をはさんでわずかしか話せなかった父親を思いだしてしまう。感慨に耽っているうちに、若者の集まりに呼ばれてい るという大槻さんの約束の時間になってしまった。
  バスセンターまで送ってもらう。大槻さんは歴史の生き証人なんだから、一日でも長生きして、一人でも多くに、少しでも多く真実を語ることが役割だ。責任を はたすために、どうせ若い連中の言うことなど聞かないだろうが、全部とはいわないまでもせめて1割くらいは耳を貸して身をいとうようにとくり返す。はたし て効果あっただろうか。
夕食はお好み焼き。広島にきたら、これを欠かすわけにはいかない。もちろんビール付きである。
無事に山村を送り返して、私は国際連帯集会に備える。中島健さんは司会だそうだ。うまくやるだろうか。ちょっと気になる。
心配するまでもなかった。参加者が会場(広島ロードビル・国労会館)から溢れる300名というのもすごかったが、中味も熱気に満ちた国際連帯の名にふさ わしい集会だった。イラク、カナダ、韓国、中国からそれぞれ「私たちは連帯するなかで戦争勢力とのたたかいに勝てると思っている」(韓国)という確信に満 ちた報告をうけ、最後に広島県朝鮮人被爆者協議会の李実根(イシルグン)会長の閉会あいさつと、よくこれだけまとめたなと感動しながら本当に時間の経過を 忘れるほどだった。さすがは健さん、脱帽である。来年以降のいっそうの発展の実現は容易ではないだろうが、きっとやってくれるだろう。
広島のみなさんは、素晴らしくよくがんばっている。わが再審闘争へのますますの尽力をお願いしたい。ひさしぶりにうまい酒を飲み、ゆっくり眠った。 (富山)

□「ヒロシマの靖国化をゆるさない」

一年ぶりの広島だ。

 今年も、当日朝、東京を発ち、「8・6ヒロシマ大行動」に参加、その日のうちにとんぼ帰りというあわただしさである。
そんな中で、今年は、反戦被爆者の会の大槻泰生さんとひとときの時間をもつことができた。昨年に皮膚ガン(これも原爆の後遺症である)で手術、その後、 療養生活を送っていらっしゃるとのことで心配していたが、お元気そうだったのでほっとした。この日も朝からデモの先頭に立ったとのことである。
大槻さんは、富山さんのお父さんと同じ職場だったこともあり、富山さんを息子のように思ってくださっている。富山再審のためにいろいろと力を尽くしてく ださっている。お会いした時も、昨年3月の再審請求棄却に激しく憤っておられた。そして、証拠開示こそが再審のカギであることを何度も強調されていた。
そんな大槻さんのお話の中で、もうひとつ、「ヒロシマの靖国化を許さない」という言葉がずっしりと心に残った。被爆体験を語る時、大槻さんは必ず、広島 は犠牲者ということだけでなく加害者の立場を忘れてはならないとおっしゃっていた。こうした大槻さんたち反戦被爆者の方々を先頭とする闘いによって、「ヒ ロシマ」は「靖国」の対極に位置してきた。「ヒロシマ」こそ「靖国」的な考えを断罪してやまない。しかし、昨今の状況は違ってきている。権力者たちは巧妙 に「ヒロシマ」を「靖国」的な考え方のもとに組み敷こうとしている。
「ヒロシマの靖国化を許さない」、大槻さんにこの言葉を言わせるような状況に強い危機感をもつ。静かな語り口であるが、この言葉を大槻さんは血を吐くよ うな思いで言っているのではないだろうか。東京への帰途、この言葉をずっと考えていた。そんなことを絶対に許すわけにはいかない。大槻さんの思いを、大槻 さんたちのたたかいを、次の世代に引き継がなければならない。わざわざバスターミナルまで送ってくださり、ずっと手を振っておられた大槻さんの姿を思い浮 かべながら、心に誓った。 (山村)

□検察官は隠し持っている証拠を開示せよ!

裁判所は、検察官に対し証拠開示命令を!

すでに述べてきたように、異議審では、現在、証拠開示が焦点となっている。東京高裁第3刑事部は、弁護団の証拠開示の要求に一切応えず、事実調べも行わ ずに、富山保信さんの再審請求を棄却した。異議審において、弁護団は引き続き、証拠開示を求めて検察官および裁判所との折衝を繰り返してきた。
7月1日、弁護団は証拠開示を求めて東京高検の検察官と折衝を行った。今回も、検察官は、「すでに前任の検察官が開示しないと回答しているはず」と開示に応じようとしなかった。
弁護団は、前回折衝を行った時と状況も変わってきている、再度検討し直ちに開示すべきであると強く求めた。ところが、弁護団が折衝で述べた趣旨を改めて 書面で提出すると言ったところ、検察官は「では、今日は申入れ自体なかったことにする」と答えたそうである。あまりにもふざけきった検察官の対応である。
これに対し、弁護団は、7月8日、東京高検あてに「申入書」を提出、開示を求める未提出記録を特定するとともに、検察官が開示しないとする「捜査に協力 した証人や捜査にあたった捜査官に負担を強いることになる」という「理由」に対し再度反論、開示による弊害は存在しないことを明らかにし、真実究明のため に検察官は開示する義務があるとし、「7月末までに、書面にて検討結果を回答」するよう求めた。
しかし、7月末になっても、検察官は書面で回答するどころか、弁護団に何の連絡もない。
こうした検察官の不誠実極まりない態度を許すことはできない。自分たちに有利な証拠は出すが、不利な証拠は隠し続けるという検察官の態度は真実究明とはほど遠いものである。弁護団は、裁判所に対し、検察官に対する証拠開示命令を求めて折衝を行う予定である。

 

大井町ビラまき報告

亀・・・・2
うり美・・・1
富山・・・・0
山村・・・・休み

本日は、山村が体調不良でお休み。 世の中は選挙一色だが、大井町も例外ではない。本日のビラまき・署名集めは、日本共産党の諸君と いっしょということになった。お互いにお互いを意識して、住み分けながらそれぞれの活動をしていたのだが、少々認識を改めさせられる事態が出来した。
共産党の街頭宣伝は高齢者半分、準高齢者半分という構成。始めていくらもたたないのに、民主党の宣伝カーが「まもなく代表の岡田が参ります」と巡回し始 めたら、引き揚げるではないか。岡田・民主党代表ごときの登場で尻尾を巻いて退散してしまうとは、行儀がよいなどというのとは次元が違うだろう。
言っていることも情けない。小泉を倒して、取って代わろうという覇気など微塵もなく、自分たちは「真の愛国者」という主張と同様に「たしかな野党」すな わち体制の補完物に徹しますからなんとか生き延びさせてくださいというものでしかない。こんなことで、日本を根底から変革できると人民が確信し、支持する と思っているのか。人民を侮ってはいけないと言いたい。
ビラまきが終わる頃に登場した岡田民主党代表もお粗末の一語に尽きる。「改革のスピード」を競うだけなら、わざわざ野党に投票する必要などない。要するに、みんな小泉の反動的迫力と必死さに負けてしまっている。
などと憤慨していたら、ゼロのうちに終了。 (富山)

大井町のYさんから

休載

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