68名の方が参加してくださいました。 ありがとうございました。 裁判員制度に反対する阿藤周平さん |
□ 再審集会報告4月12日、東京・大井町駅前の「きゅりあん」で富山再審集会を行いました。「冤罪(えんざい)はなくなるのか―八海(やかい) 事件、福岡事件、富山(とみやま)事件から裁判員制度を検証する」という企画が時宜を得たこともあり、初めての方18人を含む68人の方に参加していただ き成功しました。 講演は、浜田寿美男さん(奈良女子大教授)、宮本弘典さん(関東学院大教授)、阿藤周平さん(八海事件元被告)。 供述分析の第一人者として甲山(かぶとやま)事件をはじめ数々の冤罪事件で鑑定書作成に取り組んできた浜田さんは、「『戦後最大の冤罪事件』と呼ばれる八 海事件だが、『戦後最大』と呼ばれるべき冤罪事件の枚挙にいとまがないのが日本の刑事裁判の現実」「裁判員制度によって冤罪は増え、刑事裁判のブラック ボックス化が進行する」と説明し、「日本の刑事裁判においては『事実認定は証拠に基づく』のではなく、証拠は事実認定によって決定されている」という実態 を、八海事件、福岡事件、富山事件を分析しながら指摘されました。 今井恭平さん(ジャーナリスト)をコーディネーターとするシンポジウムにおいて、私(富山)は、以下のように訴えました。 富山保信 |
ビデオ上映 「八海事件から見る裁判員制度」 集会では「八海事件から見る裁判員制度」のビデオを上映をしました。約10分のビデオです。 ご購入希望の方は、実費でおわけいたします。かちとる会までご連絡ください。 主演…阿藤周平さん(八海事件元被告) 取材…今井恭平さん、富山保信さん 企画・制作…無実の富山さんの再審無罪をかちとる会 阿藤さんの発言より抜粋 「やっぱり自分が死刑の執行を見ているから、その直前まで見ているからね、この目で。それが頭に残っているから、反対する理由のひとつにね。それを自分の死刑という問題と重なって死刑反対と。 「裁判員制度に変わったって、裁判所そのものの内容と、検察官の取調べ、警察の密室の取調べを改善することがまず先です。それから徐々に裁判を国民の手に委ねる。僕はそのために大いにやろうと思いますよ。」 |
アンケートより 具体例、具体的事実、そして最も厳しい実体験をもって裁判員制度の誤りが明快に説かれ、反対の意思を強くしました。 久しぶりに阿藤さんの元気な姿、迫力ある話に感動。阿藤さんの参加だけで本集会は大成功。 大変勉強になりました。最近、父の事件にも遅まきながら興味が出てきまして、勉強していきたいと思います。お身体に気をつけ頑張って下さい。できる限り応援したいと思います。 阿藤さんの、国家権力による殺人としての死刑、裁判員制度反対の発言は迫力と説得力がありました。胸に響く言葉です。 宮本さんのお話が非常にわかりやすく、本質をついた主張が胸をうちました。また、阿 藤さんの熱い想いは無実を訴え続けて今なお闘い続けている石川一雄さんとだぶってしまい、全てのえん罪を訴えている人達(富山さんも含めてです)を人民の もとに奪還したい!とつくづく考えました。さあ、具体的な闘いに立ちあがろう!(54歳/女性) 過去の死刑を決せられた人の証言を交えての迫力ある討論(単に補いあうだけでなく)によりこの制度の本質に迫っているように思った。(66歳/男性) 浜田先生が裁判員制度は「はじまるだろう。なんとか良いようになるように…」と言っておられたことに反対します。裁判員制度は、決してそのようなものではないと思います。 八海事件の元被告の阿藤周平さんのハクリョクのある発言を聞いて、牧師も説得する意志の強さ、絶対に私は無実だ!死刑と無罪をくりかえす体験など、感動的話であった。(63歳/男性) 裁判員制度がきわめて問題である事をあらためてよく理解できた。宮本先生の話を聞けて嬉しかった。シンポジウムは時間がないからしかたなかったかもしれないが、シンポジウムになっていなかった。裁判員制度では冤罪はどんどん増加する。反対です! (56歳/女性) 宮本先生のお話が大変興味深く、又、参考になりました。 ※ その他のアンケートは、次号で掲載いたします。 |
・亀さん(療養中) もうすぐ四月だというのに、外は肌寒い。 休載 |