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裁判に注目” この国の司法のあり方が問われています。 |
三月二二日の富山再審集会「刑事裁判(ブラックボックス)に光を!-なぜ冤罪は繰り返されるのか」での、葉山岳夫弁護士の講演を掲載します。 見出しは事務局の責任でつけさせて頂きました 葉山岳夫弁護士の紹介1936年8月5日生まれ。1967年、弁護士登録。 富山再審弁護団主任弁護人。富山さんが逮捕された1975年から富山事件の弁護人となる。 |
3・22 富山集会 浜田寿美男先生の講演(その3)福岡事件と富山事件 |
なぜ冤罪は繰り返されるのか 3・22 富山集会―福岡事件(1947年)と富山事件(1974年)― 1「証拠から人を求める」べきところ「人から証拠を求める」事実認定がのさばっている
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3・22 富山集会 浜田寿美男先生の講演(その2)福岡事件と富山事件 |
なぜ冤罪は繰り返されるのか 3・22 富山集会―福岡事件(1947年)と富山事件(1974年)― 1「証拠から人を求める」べきところ「人から証拠を求める」事実認定がのさばっている
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3・22 富山再審集会浜田寿美男先生の講演(その1) |
浜田寿美男先生の紹介京都大学院博士課程(心理学)を修了。花園大学教授を経て、現在は奈良女子大文学部教授。 |
なぜ冤罪は繰り返されるのか 3・22 富山集会―福岡事件(1947年)と富山事件(1974年)―1「証拠から人を求める」べきところ「人から証拠を求める」事実認定がのさばっている |
なぜ冤罪は繰り返されるのか福岡事件と富山事件(その1)
みなさん、今晩は。奈良女子大に勤めています浜田です。 刑事裁判に関わるきっかけ甲山事件というのがありまして、知的障害児の入所施設で、二人の園児が行方不明になって、その後、その学園の浄化槽から溺死体で 見つかったという事件がありました。実際は事故だったのですが、それが殺人事件だというふうに警察の方が認定してしまったために、捜査が進められて、その 学園の職員、二十二歳の保母さん、今でいう保育士さんが疑われて逮捕され、自白をさせられて、一旦不起訴になったんですけれども、再捜査になって四年後に 裁判になったという事件です。 無罪をかちとるまでに二五年ご存知のように刑事裁判というのはなかなか決着がつかない。冤罪というのをなかなか裁判所が認めない。甲山事件も一九七四年の事 件で、一九七八年に裁判が始まって一審は無罪です。一九八五年に無罪が出ました。しかし、大事件でしたから、検察側は面子をかけてやるということになりま すから、控訴しました。 富山再審で鑑定書を提出富山事件もそのひとつです。話があったのは、一九九〇年に入ってからじゃないかと思うんですけれども。鑑定書を書きましたのが一 九九四年。この緑色の冊子(プログラム)を眺めていてずいぶん時間が経ったんだなと思っていたんですけれども。一九九四年の六月に再審請求をして、その時 に鑑定書を出したんですね。それが二〇〇四年に棄却決定。ずいぶんかかりますよね。一〇年かかって棄却決定が出て、私の鑑定書に触れていたのはほんの一、 二行じゃないかと思うんです。全く入れられない形で。それで、改めて棄却決定に対する反論という形で意見書をその年の一二月にもう一度出しております。 門野博裁判長と名張毒ぶどう酒事件の再審取り消し本当に時間がかかっているということと同時に、あちこち因縁があるなという目で見ていたんですけれども。例えば異議審で三人目の 裁判長ですか、二〇〇七年の五月に門野博裁判長という今の裁判長に変わっています。この門野博裁判官というのは、名張の毒ぶどう酒事件の再審開始決定が一 旦出たのですが、それを検察側が異議申立したことで、異議審で再審開始決定が取り消されたんですが、その決定を出したのが門野博裁判官。それが二〇〇六年 の一二月の年末、二六日くらいです。この門野裁判官というのは、刑事裁判の中では評判のいい人で、比較的期待できるとされていた。再審開始決定のように、 異議審も検察側の異議申立を棄却して開始するのではないかという弁護団の期待の中で、門野博裁判官は開始決定を取り消すという決定をします。その人が名張 事件の開始決定取り消しの後、転勤で東京高裁に来て、この富山事件を担当することになったということです。 |
□ あなたもぜひ会員になってください
▼ 会費は月額一口千円です。 ▼ あなたの会費は、再審にむけた運動づくり、再審の裁判費用等に 役立てられます。 ▼ 「かちとる会」では月一回、定例会を開き、再審をかちとるため の話し合いを行っています。また、集会や学習会、現地調 査を行 い、富山さんの無実と再審無罪を訴えています。これらの集まりに もぜひご参加ください。 ▼ カンパのみの送金も大歓迎です。 □ 会費・カンパの振込先 ▼ 郵便振込口座番号 00140-1-1506 無実の富山さんの再審無罪をかちとる会 ▼ 銀行振込 ————————————— 富山裁判の経過・ 1974年10月3日 ※ 現在、高裁第4刑事部に係属中 |
追悼□坂本さん、ありがとうございました(写真 集会でカンパアピールする坂本さん -2005年11月12日の富山集会で-)
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今回は3・22集会に向けて、署名はとらず全員ビラまきに専念した。 休載 |