集会の成功を–ビラをまいています 6月29日の富山再審集会にご参加ください |
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□司法研修所編 『犯人識別供述の信用性』について (その2) 3月号のニュースで、司法研修所編『犯人識別供述の信用性』について、「序説」を中心に紹介したが、今回から「第二部 具体的裁判例の検討」についての紹介に入りたい。 「第二部」では、目撃証言が争点となった裁判例が紹介されている。本書は裁判官による「研究報告書」であり、「司法研究員」として「研究を命ぜられ」、 司法研修所で報告したものをまとめたものとなっている。本書においても目撃証言の危険性については認めざるを得ない。しかし、具体的な事件や判決の事例研 究になると、「証拠関係に直接当たっていないので、判決裁判所の判断を所与のものとし、これを前提とせざるを得ない」として、確定判決が正しいことを前提 としている。したがって、富山事件の確定判決(二審・有罪判決)も正しいという前提のもとに引用されている。 確定判決は「写真選別の正確性を担保するための基準」として七つの基準を挙げている。そしてこの基準に照らして、富山さんの写真を「犯人に似ている」と して選んだ目撃証言は信用できるとしている。本書はこの「基準」についても各所で肯定的に引用しており、この「基準は有益であ」るとしている。 『犯人識別供述の信用性』の内容に論及する前に、この「基準」の問題点をまず明らかにしておきたい。 この「基準」については、再審請求時(94年6月)に提出した浜田寿美男花園大学教授の鑑定書「富山事件目撃供述についての心理学的視点からの供述分析」(浜田鑑定)で詳細に検討されているので、浜田鑑定に則ってその問題点を批判していきたい。 浜田鑑定は、確定判決の「基準」が一見「常識的にはなるほどもっともらしく見える」が、ちょっと踏み込んで検討するとおよそ科学的知見とは無縁の基準ならざる「基準」であることを明らかにしている。▼①の基準について 確定判決は「写真識別者の目撃状況が良好であること」という基準を挙げ、法廷で証言した目撃者たちについて、目撃距離や明るさ、見易さ、目撃時間について、「目撃条件はおおむね普通の状態にあ」り、問題ないとしている。 しかし、明るさについては本件は白昼の事件だからよしとしても、目撃距離とは何メートルを言うのか、目撃時間とはどのくらいの時間を言うのか、見易さとは具体的にはどういう状態を言うのか、確定判決は具体的には何も述べていない。 浜田鑑定が特に指摘するのは、 (1)「突然の思いがけない犯行目撃であった」ことから、「はたして犯人の顔貌に注目し、これを記銘しうる状況だったのかどうか」という点、(2)「犯人 は複数であり、少なくとも三人あるいは四人が犯人グループを構成しており、そのなかの一人を明確に他と区別して注目し、これを記銘しうる状況だったのかど うか」「犯行グループの3名ないし4名から、指揮者としての役割を担っていたと目される人物を、各目撃者が正確に特定していたのかどうかの点については、 写真面割の正確性の担保のためにどうしてもチェックしておかねばならない」のに、それがなされていない点である。 ▼②の基準について ▼③の基準について ▼④の基準について ▼⑤の基準について ▼⑥の基準について ▼⑦の基準について |
資生堂製品の不買を土屋 翼 「化粧品は合法的な雪印食品である」 肉の国産、外国産のラベルの張り替え、松阪牛、神戸牛の産地偽造など偽表示の手法はいろいろある。しかし、ともかく肉であることにはかわりがない。 「化粧品は本と似ている」 ブランドとみなせる作者のものが全て面白く、値段と見合っているわけではない。読んで初めて、「いい本だった」といえるのである。もちろん、値段の高い 本がいい本で面白い本というわけではない。化粧品も買って使って、はじめて、「自分に合ういい化粧品だった」といえるのだ。値段やブランドではない。もし そうでないと思う人がいたら、判定能力がないか、権威主義(ブランド)に弱いだけである。 「化粧品はタバコと酒の中間に位置する身体に良くないものである」 こうであるからといって、化粧品もタバコも酒も世の中には必要である。タバコと酒は習慣性が強いが故に税金が高い、明治時代に戦争遂行のために、酒税が 掛けられたのは、前田俊彦(注)の本にくわしい。化粧品も習慣性がある。メーキャップはするとしないとでは大分容貌が異なるから、前日の顔とおなじにする ためには化粧をしなければならない。 こんな、思想をもっているから、資生堂の研究室の職場では、パーフェクトに差別され、抑圧され、いじめられた。根が楽天的なのと (革命家は楽天的である!?)、呑気なのと少々愚かなので、36年余同一職場、同一職種、同一・・・でも我慢できた。話は変わるが、雪印食品で内部告発し た労働者は、日曜出勤してラベルを張り替えた労働者よりも、それまでも、これからも人事考課、ボーナス査定、その他あらゆる事で差別されつづけられるだろ う。小生の経験からも断言できる。内部告発法はないよりあったほうがよいかもしれないが、あっても根本的な解決にはならない。これらも資本との力関係が規 定するのだ。 この12月定年首切りとなり、ハローワーク(職安)にいった。失業者登録の面接官(50代でしっかりメーキャップした女性)に 「どうして現役の時よりも50パーセントも多い、賃金をのぞむのですか?」と問われた、小生はいった。「資生堂でパーフェクトに差別され、抑圧され、いじ められた。同期の中でラスマエの人とくらべても、賃金が50パーセントも安い。それゆえ、50パーセント高くても当然です」。「36年も勤めた会社をそん な悪くいってはいけませんよ」。「貴女、資生堂化粧品使ってますか?使っているなら今後使うのはやめてください」。 (つちやたすく・国家賠償訴訟ネットワーク) |
有事立法反対5・24明治公園に4万人 5月24日、陸・海・空・港湾20労組と宗教者が呼びかけた有事法制反対の集会が明治公園を埋める4万人の参加でかちとられました。戦争法案への怒りが、大きな運動となり始めたのです。 【写真は明治公園における有事法制反対集会への4万人参加を報じる朝日新聞】 |
6・16代々木公園に6万人陸・海・空・港湾20労組がよびかけた「STOP!有事法制 6・16全国集会」に6万人の労働者・民衆が参加しました。「廃案に追い込むまでたたかい ぬこう」が、この集会の確認です。国会の会期の42日間延長を決めた小泉政権は、あくまでも有事3法案の成立を目論んでいます。さらにたたかいをおしひろ げ、有事立法の息の根を断ち切りましょう。 |
今回の署名集めは、 いつもより1時間前に大井町に到着し、6月29日の集会のビラを会場の〈きゅりあん〉周辺にまきました。 5月30日付で、 |